こんにちは。
まず本題に入る前に。
私は現在、とある就労移行支援施設でバルーンに取り組んでいます。
そこではデザインをメンバーに考えさせ、グループワークを実施して全員で決めます。決めたデザインに私が意見することはできませんし、してはいけません。
私が判定するのは、あくまでも技術的に可能か、それだけです。
というか、不可能ならばそれに近い可能な方法で考えるという作業をします。
そして、制作の際も私は脇で見守るだけです。わからないところがあったら私に聞け、という感じです。
今後この施設が中心になってバルーンに取り組む際は、このようにしてグループワークを中心にしていくことにしています。私は基本ノータッチです。逆に私がとってきた仕事をお願いする際に、メンバーの皆さんにヘルプに入っていただくということにします。
どんな作品になるか楽しみです…
そこから何かが生まれそうな気がします。
この施設も運営にかかわっているのが
↓の記事の「もみ爺」。
ここの職員は「もみ爺」の着ぐるみの中の人を経験します。メンバーの中にも中の人を経験している人がいますし、中の人経験者が就労しているケースもあります。
ちなみに私は未経験です…
今見たらかなり苦戦中…orz
さて、ここから本題。
前にもお話ししましたが、
就労移行支援施設は居場所ではありません!
就労継続支援施設はA型もB型も制限がなく、「居場所」にすることができます。
何のために「就労移行支援施設」があるのでしょうか?
文字通り「一般就職を目指すため」です。
最近、ネット上でとある就労移行支援施設の通所日誌を複数目にしました。中にはその就労移行支援施設のテキストの中身をアップしているものもありました。この就労移行支援施設は自らのホームページでテキストの一部を公開しているのですが、見た限りよくできています。
そしてボルト・ビーズ・クリップといった、正確性と集中力を養う作業訓練も行われています。
私は別の就労移行支援施設でボルトとクリップを数回やりましたが、どこで役に立つのか疑問に思ったので聞くと、薬品卸会社の倉庫で一番役に立つそうです。薬品卸会社の倉庫は必要な薬を必要なだけ正確に出す必要があるところで、患者さんの生命の安全と薬品卸会社の利益率に直結するという重要な仕事だそうです。
ちなみに薬品卸会社といえば、「スズケン(塩野義系)」「メディセオ(武田系、パルタック・クラヤ・三星堂・エバルス・アトルなどが前身)」「アルフレッサ(第一三共系、アズウェル・福神・成和産業などが前身)」あたりが有名です。かつては「プロパー」と呼ばれ、営業担当者の激務(過労で倒れる人が続出)が有名でしたが、今はMRという情報提供者となり、営業スタイルが激変したそうです…薬品卸はおそらく昔と今とで全然仕事のイメージが異なる業界でしょう。
それによると、
しんどくても歯を食いしばって頑張る
といった内容が非常に多かったです。それだけ勤怠が重要なのです。
日本の仕事スタイルは在宅勤務をはじめとしたテレワークの普及などである程度は変わるとみられます。終身雇用の崩壊の影響も大きく、大企業に入社すれば安泰という時代ではもうありません。
だったら私の両親は何のノスタルジーにかぶれているのでしょうか…
しかし、在宅勤務は想像以上に伸びません。
以前の記事
その理由は「以前の記事」を見ていただければ詳しく述べていますので、ここでは省略します。
そのため勤怠が重要視されるのです。
しかし、旧Y's Dreamは勤怠以上のシビアな世界でした。そのシビアさ、ボートレース並みでした。
いわゆる「返還欠場」が存在していたのです。「演出失敗」で代金をお客様から頂くことができない状況を「演出事故」とし、「返還欠場」という措置を取っていました。これがエスカレートして、「お客様を怒らせた場合は代金をいただかない」という、鬼のようなルールまで作ってしまいました。岡山の大手タクシー会社(母体は総合運輸・サービス企業)Rを範にしたこのルール、ある程度は機能していたが、このルールを悪用したモンスタークレーマー(自分自身もどちらかといえばクレーマーだったが…)の被害に遭うことも何度かありました。
そして「演出失敗・クレームは事故として扱い、代金返還を行う」という独自のルールが返還欠場と呼ばれるようになったのです(もちろん語源はボートレースの「スタート事故」)が…最後はこの超シビアなルールで自らの身を滅ぼしてしまったのです。しかもそれは自らの完全主義・超完璧主義に由来し、さらにその由来が自らの生い立ちに始まる様々な生きにくさ(自閉症=発達障害=一種の脳機能障害、アダルトチルドレン、厳格すぎる両親、その他…)にあるという事実を知ってしまいました…結果
Y's Dreamの廃業清算・プロバルーンアーティストからの引退
につながってしまったのです。
就労移行支援施設に1年近く通い、在宅勤務を1年近くして分かったことは…
今までの私が異常だった、すなわちY's Dreamは異常な「会社」だった
ということでした。さらにいえばY's Dreamはブラック企業だったといっても過言ではないのです。当たり前のことが当たり前でない…状況でした。
今、私は出来高制の仕事をしていますが、それでも勤怠はあります(事前に勤務調査をする=仕事をしたくない日は申告する)し、時間は厳守です。しかし返還欠場ということは一発勝負でない限りありません。旧Y's Dreamはボートレーサー並みの激しい仕事だったのです。
一方で、休日のサービス出勤や付き合いなども勤務評定に入れるような会社があります。これを勤怠の一部に含めるべきか?という意見もあります。現実問題2割近い企業がそうです。このような企業があるのもまた事実です。私は働く側としてもこれは賛成で、喜んで休日出勤やサービス残業をする方です。実際社会人として最初のころには、わざと時間外をつけずにそれこそサービス残業を進んでしていたことも何度かありました。そういう企業に入ってもいいように、先日のブログで述べたように「自らを空にする」のです。
他方、在宅勤務に限らず、働き方の多様化も叫ばれています。そうなると旧Y's Dreamの経験が生きます。仕事をした分だけ給料を受け取るという概念です。
今はこの価値観が両方共存しているカオスです。どう変化するのでしょうか…
いずれにせよ、どっちに転ぶにせよ、勤怠は社会人として当たり前のルールです。それを身に着けるのが就労移行支援施設の役目です。ですから居場所ではないのです!
ちなみに私が目にした「とある就労移行支援施設」は、日本各地にあり、カリキュラムはほぼ全国共通です。ここのカリキュラムは私には合わないものもありますが…必要なものも多いです。この「とある就労移行支援施設」は、社会人としての基礎を見直したいと考えたり、どこに行っても長続きしないというような人にお勧めです。逆に自分を確立してしまった私のような人は、「形を作り直す」ところからしなければならなくなる場合があり、かえって時間がかかるケースも考えられます。それこそ「すべてを空にする」気持ちでいかないとだめでしょう。
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