2019年7月20日土曜日

自立を目指すはずが…いわゆる「引き出し屋」問題について

ご無沙汰しています。
最近、このような記事がネット上で出回っているのを目にしました。

ソウス1(2018年12月16日、共同通信配信)
ひきこもりや不登校の人の自立支援をうたう神奈川県内の全寮制施設で、入所者が抜け出すトラブルが相次いでいることが16日、分かった。昨秋以降、10~40代の男女計10人が福祉施設に保護され、親元に戻った1人を除く9人は所持金がなく生活保護を受けている。支援する弁護士は「スタッフが突然自宅に現れ、困惑した状態で入所に同意するまで説得を続けるのは自己決定権の侵害だ」と指摘。施設側は「本人が納得の上で入寮同意書にサインしており、強制ではない」として主張が対立している。
こうした自立支援施設は、法的な設置根拠や規制がないため、トラブルが起きやすい側面もある。

調べてみると、「ひきこもり自立支援施設」なるものの問題のようです。

この問題について、このような記事も目にしました。
文章が長いので、引用は最小限にとどめるが、この中に非常に気になる一文がありました。
「自分の育てたいように子供が育たないと考える親が、施設に入れる。『子捨て山』のようなもの」
あまりのひどさに消費者庁まで出てくる始末です。
消費者庁も、民間の自立支援施設の契約や解約をめぐるトラブルについて注意喚起をしている。
精神科医の斎藤環・筑波大教授はこう話しています。
「全国の自立支援施設には、ひきこもりの当事者だけではなく、他の精神疾患を抱えている人たちもたくさんいて、適切な治療を受けていない人も多い。なかには、自立支援施設に入れられたことで精神的なショックを受け、フラッシュバックに悩む人もいます。本人の意思に反して施設に入れる行為には合法性がなく、自己決定権の侵害であり、ひきこもりの治療にも逆効果でしかありません
厚生労働省の「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」にもこう記されています。
入室を拒否する当事者の部屋へ強引に侵入することは望ましくない
結果どうなるか。
親子関係の悪化、というより泥沼化は必至
です。

かくいう私も深刻な親子関係を抱えています。
ところが私の場合、深刻な親子関係の根底の原因を突き止めてしまいました。その根底は、
親もまた苦しめられていた
ということでした。そして、その背景にあるものが
薩摩・鹿児島の独特の風土と第二次世界大戦及びその後の社会混乱
でした。これはもはやどうしようもないものです。
この「風土」「歴史」という、どうしようもない「過去」は、受け入れるよりほかありません。そしてそれにどう向き合い、正しく対処するかが重要なのです。

それを安易に考えると、悲劇が起きます。

私は、はっきり言います。
親の望むように育っていません
だから何が起きているか。
親の知らないところで自立している
親は本当の自分を知らない

すでに私は親に対してあきれ果て、失望しています。
なぜか。
親としてやってはいけないことをしようとしてしまった
からなのです。それは…
子を「浪費者」として、「準禁治産者」登録し、自己決定権をはく奪しようとした
ということです。

この行為は到底許されることではありません。私の場合、
「なぜ両親はそのような愚挙に走ったのか」
ということから考え、突き詰めた結果、先祖代々、さらに風土的な問題という根底に原因があることを突き止めたので、あきらめがつき、犯罪を犯すこともなかったのですが、根底の原因を突き止める前に私が犯罪に走って塀の中に入ることもあり得ましたし、自害していた可能性もあります。
私が根底の原因を突き止めているいることを、父親は知っています。しかし母親は知りません。なぜか。
父親によれば、
「それを知ったら母親が自殺する」
からなのです。現に母方の親族で自殺者が出ています。
本当のことを知らない母親が、安易に上記のような「引き出し屋(=引きこもり自立支援施設)」に手を出すことに対し、私は警戒しています。そうなると決定的です。
本当のことを知ると母親は自ら命を絶つ危険がある
本当のことを知っているから私はあきらめがついている
父親は本当のことを知っている
母親の精神障害の本当の原因は先祖代々かつ風土的なところにある
万が一母親がかかる暴挙に出た場合、私は「法的に考えられる手段て対抗する」ことにしています。というか、それ以外に方法がありません。
悪いことに母親は「戦前回帰」を主張していますが…(石原慎太郎信奉からもわかる。加えて父親も「自民党より右=戦前回帰を主張している」)「時代錯誤」という別の問題がある。だから私は「道に外れた親に泣いて従う」しかないという儒教の教えをみっちり刷り込むことになる。
「引き出し屋」を使って「子捨て山」に預けようとする親の背景をしっかり吟味したほうが、引きこもり当事者にとって解決になることもある、と私は言いたいです。それでもなお、というときに「ひきこもり自立支援施設」の利用を検討すべきです。