2016年6月21日火曜日

極端思考の背景には何があるのか?

こんにちは。
西日本は豪雨…よりによって熊本が…
しかし今年の梅雨はこれからが本番だと私は思います。1982年の長崎、1983年の石見、1993年の鹿児島、そして記憶に新しいところでは2014年の広島…過去には博多祇園山笠開催中の福岡が水没寸前になったこともありました。

当然今日はJRのダイヤがぐちゃぐちゃになり、いったいいつになったら列車が来るのかわからない状態。今日がたまたま休みでよかったです…

さて、このような交通機関の遅れや天候によって、遅刻することがあります。普通ならこのような場合、早く家を出るのが鉄則ですが、更なる予期せぬトラブルが発生し、遅刻してしまうことがあります。
数年前、とある会社に勤務していた時、大雪で道路が凍結しました。私は午前6時に出る始発のバスに乗って会社へ向かったのですが…途中で事故が原因の立ち往生。しかも運が悪いことに私は一番後ろの座席に押し込まれていました。始発便の始発から数個先のバス停留所から乗っていたのですが、すでに満席。私が最後に着席し、それ以降の乗客は何時間もたたされる事態になり、挙句の果てには数個先のバス停から乗車不能になり、全部運転手が断りを入れていました…が、このバスが更なるトラブルに巻き込まれてしまったのです…
何が起きていたのかというと、バスの数台前で事故が起きていたのです…
このためバスは2時間以上動かなくなり、結局遅刻…「不可抗力」と判定され、遅刻はなかったことにされました。
ところが、これさえも「甘い」という考えがあります…

「上司が鬼とならねば部下は動かず」という本が2000年代初頭に出版され、ブームになりました。この本の著者が社員の心得をネット上で記述していたのを見かけました。それによると

イチローはどんな凡打でも全力疾走する。結果ゴロが内野安打になる。
職場では駆け足で行動せよ。
ゆっくり歩く人に対してイライラするようになったら一流社員になった証拠だ。
などなど…

染谷和巳著「仕事のプロになるための成功法則99」より抜粋

読んでいて頭の中が疑問符でいっぱいになりました。
というか、これを実践していたところがありました。
ほかならぬ、旧Y's Dreamだったのです。

一生に一度の結婚式、風船がしぼんでいた、では言い訳になりません。遅刻なんてもってのほかです。
4万円はたいて東京へ往復したり、ありえないようなスピードで高速道路を走って間に合わせたりということもしました。というか、このような事例は極端にしても、それに近い事例が日常と化していました。バルーン演出に失敗したら代金を返還する(=「返還欠場」)こともしていました。
このようなことが日常化していたら、いつかは何らかの形で破たんします。うつを発症したり、体の健康を損ねたり…ひどいと人命を失いかねません。このような企業を
ブラック企業
と世間は呼ぶのです。その点で、旧Y's Dreamは「ブラック企業」でした。結果、旧Y's Dreamは破たんしました。私が精神疾患を発症するという形で…

だったら、ストレス耐性を上げるという方法があるじゃないか、という反論もあります。しかしこれもどうでしょうか。性格や気質というものは、持って生まれたものや親の育て方(とりわけ幼少期)に大きく左右されます。そのような根幹にかかわるところで過ちを犯した親の子供がニートやひきこもりになってしまうのです。
先月北海道で父親が子供を「躾」と称して置き去りにして、その後6日間にわたって行方不明となる事件がありました。運よく自衛隊員に発見されたからよかったようなものの、子供の心に大きな傷を残した可能性があります。父親は取り返しのつかない大きな傷を子供に与えてしまったのです。
同じような目に実は私はあっています。当時私は幼少期でした。40年程前です。私もまた、父親に「躾」と称して山の中に置き去りにされました。また、その前には、北九州八幡に当時あった親族の家で「躾」と称して追い出され、数百メートル離れた神社に座り込み、深夜に及ぶ警察まで出動した大騒動も引き起こしています。こういう行き過ぎた「躾」の被害を受けた子供たちは、大人になってから大きな悪影響が出ることが多いです。
しかも、これはどのような現れ方をするかは、人それぞれなのです。「ワタミ」や「たかの友梨」のような従業員を部品扱いするような企業の経営者になったりするケースがあるかと思えば、無差別殺人犯になるケースもあります。いずれも親の厳しすぎる「躾」の結果だと思います。
「療育」という概念がなかった昭和の時代、自閉症や発達障害を厳しい「躾」で矯正しようとした結果、社会的に問題になるような事例が数多く見受けられるようになりました。しかも昔は厳しい「躾」で矯正するのが正しいとされていました。虐待の世代間連鎖とはこういうことを指すのです。

一方、イチローはいわゆるアスペルガー症候群ではないか、という説があります。だからこそ凡打でも全力疾走するし、ストイックに野球に打ち込めている、という見方があります。他にも以前AKBのリーダーだった高橋みなみさんが同じではないかといわれています。
アスペルガー症候群は自閉症の一つであり、これを「矯正」するのはよくない、というのが今の主流です。そのための「療育」なのです。

さらに言えば、イチローは指導者になるのは無理、と私は見ています。なぜなら彼のやり方は他の人に適用できません。そのイチローの哲学に学べ、というのがそもそも無理であり、間違いなのです。仮にイチローが指導者として成功するようなことがあったら、彼はアスペルガーだということが誤りになります。
間違ったやり方でリーダーシップを発揮しようとするとぐちゃぐちゃになり、最終的に破たんします。それは私が旧Y's Dreamで身をもって証明しています…