2015年6月11日木曜日

就労移行?A型?B型?

こんにちは。

今日は見出しについてまず考えます。

ソウス(ウイングルさんのサイトから)
就労移行支援事業所の対象が一般企業への就労を希望する障害のある方なのに対し、就労継続支援A型事業所・就労継続支援B型事業所では、一般企業への就労が困難な障害者に就労機会を提供することを目的としています。
就労継続支援A型事業所と就労継続支援B型事業所では、生産活動を通じて知識と技能が向上するよう適切な訓練を実施することは共通していますが、雇用契約の有無が両事業所の違いとなります。



引用ここまで

就労継続支援A型…就労移行を利用してダメだったり、特別支援学校を卒業して雇用に結びつか無かったり、企業などで働いていた人が退職して現在雇用されていない人などが対象。
就労継続支援B型…一般企業への就職が体力的・年齢的に厳しい人、就労移行支援を利用したときにB型が向いていると判断された人、50歳以上で障害年金1級をもらっている人などが対象。

利用定員が21人~40人以下の場合
就労移行支援事業…報酬単価¥742
就労継続支援事業A型・B型…報酬単価¥522

A型…月額68691円
B型…月額14190円
平成24年度の実績


広島には就労移行支援事業所でありながら、時給600円を支給しているところもあるようです。
出典:STIR{ウイングル発行の機関誌}2013年2月号より
※前出のソウスから「障害福祉マガジンSTIR」へのリンクあり。


一応行政的区分ではこのようになっています。
B型の事業所から一般就労するケースもありますが、この場合「地域障碍者支援センター」や障碍者就業・生活センター、いわゆる「中ポツ」が重要な役目を果たします。
一方、就労移行支援から就職した場合、その後のケアは出身の就労移行支援施設が担当しますが、就職後6か月が経過した時点で「定着」となり、当該施設への支給額が加算される仕組みになっているようです。
一方で就職者が1人も出なかった場合、就労移行支援からB型へ移行するケースも出ているのが現状です。
※私自身、複雑なシステムゆえに全体像が理解できていません。この記述に誤りがある場合はコメントにてご指摘していただければ幸いです。

こうしてみると、今の行政の支援形態が就労移行支援施設の乱立と競争激化を招いているというような気がします。
前出の時給600円を支給している就労移行支援事業所はB型を併設しているようです。
この施設が運営しているお好み焼き屋さんやパン屋さんを私は訪問したことがありますが、
本格的で、一般の店と何ら遜色ありません

お好み焼きのいえ・ベーカリーノイエさんのページ

幸いここは広島で、私が目指している精神・発達障碍者の自立支援とバルーンの融合という課題にとって、良いお手本になっています。(逆にお手本となるバルーンショップは県境をまたぐか、車で2時間走るかしないとたどり着きませんが…)
こうしてみると、広島というところは発達障碍者への支援という面では急速に充実してきた、という印象がします。

おそらくバルーンを活用した障碍者の社会参加という課題は、B型の枠の中でで取り組むことになるでしょう。
就労移行支援という枠に収まらないのは確かなようですが、ノイエさんといういいお手本が広島にはありますので、参考にしていきながら取り組んでいきたいです。

あと私は福祉についてはずぶの素人、勉強しなければならないのは事実です。先日東京でフラワーアレンジに取り組むB型の施設を見学させていただきましたが、フラワーの専門の指導員さんと福祉の専門の指導員さんがうまく協力し合っていました。そういう面でも勉強しなければいけないことがあります…

私は発達障害の当事者である一方、その障害を克服するためにバルーンを生かそうとしていて、その経験を同じ障害に苦しむ人たちの社会参加に役立てたいが故、今取り組んでいるのです。
この活動自体、行政がはめた枠に収まらないのは明らかですが、その枠を取り払おうという動きが、就労移行支援業界で始まっているというのは本当に心強いと感じています。そのためにも可能性のありそうな障がい者を囲い込もうとするような行為は排除すべきです。その結果障害が悪化している人も出ているようですから…

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